会社やチームのリーダーとして、いま、求められているリーダーシップとはなんでしょうか?
責任をとること? 部下やメンバーの話をよく聞いて、仲を深めることでしょうか?
『リーダーの言語化 「あいまいな思考」を「伝わる言葉」にする方法』の著者である木暮太一氏は、リーダーのすべきことは「言語化」であると言います。
本記事では、本書より一部を抜粋・編集し、リーダーがメンバーに対する「期待値」を言語化する方法についてご紹介します。
リーダーはメンバーに対する「期待値」を明確にする
リーダーの役割は、指示を明確にすることです。しかし指示を明確にする前段として、メンバーに対する期待値を明確にしておく必要があります。
そもそもの期待値がズレていれば、メンバーがとる行動のレベルと範囲がリーダーの思惑と異なってしまいます。
ただその前に、「期待値」というワードに惑わされないでください。
「期待値を明確にする」とは、相手の実力にどれくらい期待しているかを示すということではありません。
「私は、あなたに120%の期待をしています」などと表明することではないのです。
「期待値は」どう明確にする?
期待値を明確にするとは、「やってほしいことを明確にする&仕上げてもらいたいレベルを明確にすること」です。
ぼくが以前、ある会社でチームを任されていたとき、チームメンバーのやる気を感じないことがありました。言われたタスクしかやらない、言われたタスクも完成度50%程度で終わらせてしまう、やるべきことは山ほどあるのにコーヒー休憩タイムが長すぎる、などを目にし、ぼくは非常にストレスを感じていました。
メンバーが協力的でない、メンバーのやる気を感じないと嘆くリーダーがいます。状況としてはぼくも理解できますが、これも言語化で解決することができます。