会社やチームのリーダーとして、いま、求められているリーダーシップとはなんでしょうか?
責任をとること? 部下やメンバーの話をよく聞いて、仲を深めることでしょうか?
『リーダーの言語化 「あいまいな思考」を「伝わる言葉」にする方法』の著者である木暮太一氏は、リーダーのすべきことは「言語化」であると言います。
本記事では、本書より一部を抜粋・編集し、なぜリーダーに言語化スキルが必要なのか、そして「リーダーの仕事の本質」についてご紹介します。
いま、リーダーの役割が変わりつつある
ここ数年、リーダーの役割が変わりつつあります。
リーダーに求められる資質として「目標達成能力」よりも「メンバーとの調整力」に重きが置かれ始めています。
もちろんメンバーに気を配るのは重要です。というよりむしろ、メンバーを自分の舎弟のように扱い、ハラスメント行為をするのは論外です。
その前提でお伝えしますが、リーダーの本来の役割はメンバーの精神安定剤になることではありません。
リーダーの仕事はメンバーに結果を出してもらうために考え、行動することです。
リーダーは
「芸能事務所のマネージャー」のように接するべき
ちょうど、芸能事務所のマネージャーがイメージにピッタリだと感じています。
芸能事務所のマネージャーは、一般企業のリーダー(マネージャー)とまったくイメージが異なり、プレイヤー(タレント)がいい仕事をできるように、キャラクターや能力に合った仕事を取ってきたり、仕事のアドバイスをくれたりします(もちろん人によります)。
一方で一般企業では、マネージャーは「上」「メンバーより偉い人」で、マネージャーの指示が正しく、プレイヤーは指示命令を受ける立場です。
一般企業でも、芸能事務所のマネージャーのように、実働部隊に対するアドバイザーのような接し方をしたほうがいいと思うのです。