「意識高い系にモヤモヤする」→フォロワー40万人の医師が教える「居心地の悪さの正体」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

意識高い系の人の近くにいると居心地が悪い…。そう思う人の思考の根底には、「実は自分も目標を持って行動したい」という本音や、「成功できるのは活動的で社交的な人だけ」という思い込みが潜んでいる場合がある。人生で成功する上では、内向的でも引っ込み思案でも問題ない。それよりも重要なのは、「やりたいことを見つける」ことなのだという。X(旧ツイッター)で39万フォロワー突破の精神科医Tomyが、仕事上でのさまざまな悩みに、しなやかな思考で答えていく。※本稿は、精神科医Tomy『「内向的な人」の幸福戦略』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

生きる目標が欲しかったら
今ある生活から拾ってみよう

お悩み
自分には、向上心や野心があまりありません。意識が高い人といるとき、なんだか少し、居心地の悪さを感じてしまいます。

 まず前提として、人生は好きなように過ごすべきです。この世に生まれて、いずれ死ぬ。この間の時間が人生に過ぎないのです。それ以上のものでも、それ以下のものでもありません。この与えられた時間を好きに過ごすのが、良い人生に他なりません。

 意識を高く持つことも、決して悪いことではないと思います。ただそれは人間として「高み」に上ることが目的ではない。なぜなら人間というのは上も下もないのです。赤ちゃんだろうが、社会の第一線で働いているお父さんだろうが、1つの命です。

 何も目標がないよりは、自分の理想を持って動くほうが楽しい。意識が高い人はだからこそ意識が高くなるのです。誰かを蔑むために意識高く動いているわけではない。