「自分の意見を言うのが苦手…」→精神科医の教える「意見のつくり方」がめちゃくちゃ実践的だった!写真はイメージです Photo:PIXTA

会議で急に自分の意見を求められて、口籠もってしまう…。考えをすぐにまとめることが苦手な人でも、無理に性格を変えずに克服するためにはちょっとしたコツがあるという。日頃から「自分ならどう考えるか?」を意識する癖をつけることで、人生全体が好転するのだ。仕事上でのさまざまな悩みに、X(旧ツイッター)で39万フォロワー突破の精神科医Tomyが、しなやかな思考で答えていく。※本稿は、精神科医Tomy『「内向的な人」の幸福戦略』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。

マラソンランナーが
短距離走者を羨むことはない

お悩み
思考に時間がかかりがち。すぐに考えをまとめられる人が羨ましいです。

 思考する能力や特性というのは個人差があります。ゆっくり考えて良い結果を出せる人もいれば、時間をかけるとかえって考えがまとまらなくなる人もいます。これはある程度は生来のものですから、

 自分のスタイルで考えればいいのです。

 自分に合わないスタイルを無理に目指そうとすると、自分の能力が100%出せません。すると必要ないのに落ち込んだり、自信がなくなったりするだけですから、別に羨む必要などないのです。

 たとえば持久走が得意な人もいれば、短距離走が得意な人もいますよね。「世界最速の男」がいつまでも走れる人を羨んでマラソンを始めたらどうなるでしょうか?両方とも上手く行く人も絶対いないとは言えませんが、ほぼいません。

 そうすると、彼は自分の能力も知らずにマラソンの世界で自信をなくすということにもなりかねないわけです。こんなナンセンスなこともないですよね。ですからアナタも、自分が納得するまで熟慮したほうがいい結果になると思いますよ。

決断に迷った時は
あみだくじで決めてもいい

 基本はそれでいいのですが、時と場合によっては早く考えをまとめたいこともあるでしょうから、そのコツについて最後にお伝えしたいと思います。