――いかがですか?

 Aの場合は「この人は、自分のことをよく見てくれているんだな」と嬉しく感じ、改善点も開かれた心で素直に受け止めることができます。対して、Bの場合は最初の否定的な指摘で聞く耳を持てる状態ではないので、折角の後半のプラスの評価についても「とってつけたよう」にしか感じられないでしょう。よく「飴とムチ」「Sugar & Spice」などと言いますが、コミュニケーションでもその順序は本当に難しいのですね。

 もちろん、当たり障り無く「余計な指摘はせず、相手のことは否定しない」態度が平和だという考え方もあるかもしれませんが、仕事の場、大切な友人関係となると、それでは済まないことも多いですよね。

 ここは「1にシュガー、2にスパイス」を心掛け、せめて「ここだけこうしてくれると、有り難い!」と伝えてみましょう。それを我慢していると、結局は自分にストレスが溜まって、精神衛生上とっても悪い!と私は思っています。