会議の場では、事務局案に対して「そんな感じでいいんじゃないですか」と当たり障りの無い反応をしておけば、波風は立たず議事もスムーズに進むことでしょう。しかし、それでは自分の役割は果たしたことにならず、これから決めることに新たな「価値」も「意味」も見出せなくなってしまいます。
「おかしいと思います」では
一瞬にして空気が凍りつく
自分が指摘をするのは、相手に良くなってほしい、そこに新たな「価値」や「意味」を見出してほしいという「お役立ち」の気持ちが前提にあること――そうした前向きな気持ちを理解してもらうことが大切です。その上で、時には相手にとって耳の痛いことでも、外部の視点から遠慮なく伝えるようにしています。
ただし、そうした覚悟があるにしても、それをそのままストレートにぶつければいい、というわけではありません。
たとえば、誰かの意見に対しても「反対です」「おかしいと思います」などと一方的に批判をするだけでは、こちらの真意は十分に伝わりませんし、一瞬で空気が凍りついて(これは本当にコワい!)、その後の議論も決して建設的にはなりません。そうではなくて、まずは相手のことを認めた上で「この点をもう少し直したら、もっと良くなるのに」と前向きな変化を提案することが大切です。