売れっ子芸人は長い反省をしない
1日で複数の舞台に立ったり、テレビに出るような売れている芸人は、気持ちの切り替えが異常に速いです。ちょっと漫才のウケが悪くても長々と反省することはありません。
A:「次はもう少しテンポあげようか」
B:「せやな。そうれでいこう」
これで終わりです。びっくりですよね。「もっと反省したほうがいいのでは?」と感じる人も多いかと思いますが、これが彼らの正解なのです。
以前、売れっ子コンビにどうして反省が短いのか聞いてみました。すると次のように返ってきました。
「反省しすぎると、次は完璧にやろうとして慎重になりすぎるんです。でも、テレビとか出るときに、慎重になっていたらなにも喋れません。それはミスよりも怖いことです」
これを聞いて私は非常に納得しました。つまり彼らは、思考の速度や思い切りを犠牲にしないために、あえて反省を最小限に留めていたのです。
少しお笑いの話になってしまいましたが、これはビジネス世界でも同じでしょう。これだけスピード感のある現代では、ミスよりも恐るべきは「慎重になりすぎて動けないこと」なのではないでしょうか。
どんなに才能があっても、このようなちょっとしたことでチャンスを逃してしまってはもったいないですから、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。