イスラム組織ハマスの最高指導者ヤヒヤ・シンワル氏の死は、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの戦争に勝利したと宣言し、幕引きをする好機となる。今のところ、イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は複数の選択肢を残している。「戦争はまだ終わっていない」。ネタニヤフ氏は17日のテレビ演説でこう断言した。シンワル氏殺害は、ガザに容赦ない軍事圧力をかける自身の政策が正しいことを証明しているとして、軍事圧力を継続する可能性をうかがわせた。一方で、同氏の演説には、イスラエルの目標をハマス残存勢力の壊滅から、ガザで今も人質となっている101人のイスラエル人の解放へと移す可能性を示す手がかりもあった。
シンワル氏殺害で岐路に立つイスラエル、勝利宣言か戦争継続か
ネタニヤフ氏は戦闘継続を示唆、米国やイスラエル軍は停戦交渉の再開を訴え
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