半導体メモリー市場、中国発の過剰供給に懸念Photo:Bloomberg/gettyimages

 投資家は半導体メモリー市場について、中国企業の大規模な増産が回復を妨げかねないと懸念している。今のところ差し迫った脅威ではないとみられるものの、将来的には中国が状況を一変させる要因となる可能性がある。

 半導体メモリー大手の株価は昨年から力強い上昇を見せ始めたものの、今年半ばに急失速した。韓国の SKハイニックス と米 マイクロン・テクノロジー は足元ではやや持ち直しているものの、韓国の サムスン電子 を加えた3社の株価は7月につけた高値を20~30%ほど下回る水準で推移している。