「枕やってるでしょ?」迫られたレースクイーン

 そしてまた、コンパニオンやビールガール以上に、時代に合わないと言われ、職を失う危険性を感じています。

 コンパニオンやビールガール以上に、「女性であること」を押し出す仕事だからでしょうか。ある日、レースクイーンの友人が言いました。

「出張の時、クライアントに性行為を求められたよ。仕事もらうために、よく枕営業やってるでしょって」

 それでもレースに彩りを添えるクイーンはやりがいがある、とその友人は続けました。

 2018年、F1でレースクイーン起用が中止されました。その時、「夢がかなってレースクイーンになった人もいるのにおかしい」と現役や元コンパニオンたちと話しました。

 ひとりが「これは職業差別」と言った時、その話題は波のように広がりました。

 レースクイーン、コンパニオン、ビールガール……こういった女性性を前面に出す職業の女性たちは、無理やりやらされているのではなく、自ら望んで仕事をしています。中には「この仕事をするのが夢だった」と話す人もいます。

 こういった職業に女性が多いのはなぜだと思いますか?