カメラ小僧が暴走!盗撮写真がアダルトサイトに…イベントコンパニオンが耐える「エグすぎるセクハラ」東京ゲームショウで笑顔を振りまくコンパニオン Photo:JIJI ※被写体と本文の記述は一切関係ありません

イベントや展示会で、クライアント企業の商品PRなどを行うイベントコンパニオン(以下:コンパニオン)。一見すると華やかな世界だが、その裏には厳しい現実がある。「セクハラ・パワハラ・いじめ」などが横行しているのだ。過酷な現場を経験してきた元コンパニオンが、現役時代の裏話を赤裸々にお届けする。(ライター 若林理央)

企業のPRを支援するはずが
なぜかセクハラの標的に…

 展示会や新製品発表会などで笑顔を絶やさず、来場者に説明やノベルティの配布を行うコンパニオン。彼女たちは華やかな衣装に身を包み、企業の顔として来場者を出迎えます。

 かくいう私自身も元コンパニオンであり、現役時代はさまざまな案件を担当してきました。いい経験だと思えることもありましたが、辛いことや苦しいことも多くありました。その一つがセクハラです。コンパニオンは笑顔の裏で、日々セクハラに悩まされているのです。

 展示会などには、いわゆる「カメラ小僧」がつきものです。ただし「写真撮影への対応」が業務内容に含まれている場合を除けば、基本的にコンパニオンは撮影禁止。展示会にブースを出展する側のクライアントも、無断撮影を快く思っていません。

 それなのに、一部のカメラ小僧は声もかけずにコンパニオンを盗撮することがあります。ブログに感想入りで、無断で撮った写真を掲載するカメラ小僧もいます。

 そうした迷惑客によるセクハラ被害としては、コンパニオンとレースクイーンを掛け持ちしていた友人の体験談が最も記憶に残っています。彼女は無断で写真を撮られた挙句、顔だけを切り抜かれてアダルトサイトに掲載され、それきりカメラ小僧を見かけると反射的に逃げるようになったそうです。

 セクハラまがいの言動を繰り出してくる客は、カメラ小僧だけではありません。複数のコンパニオンと一緒に企業ブースで仕事をした際、私は来場したサラリーマンから「あの子がいちばん好み」と、別の人を指さしながら直接言われたこともあります。