本来、認定結果に納得がいかなければ、「不服申し立て」という制度があるが、それには煩雑な事務手続きがあり手間がかかるため、急に状態が変化したとして「区分変更申請」という仕組みを活用して、再度、認定してもらうケースも珍しくない。
認定時に張り切ってしまい
軽く判定されてしまうことも
要介護認定申請において「母(おばあさん)が、調査員の人になんでも『できる!』と言って、軽く判定されてしまった」なんて話を、雑誌やテレビ番組で見聞したことはないだろうか。
「普段は、物忘れがひどいのに、調査時には、しっかりと言える。起き上がりも頑張ってしまって、本来なら要介護3ぐらいなのに、要介護1と判定され保険が効くサービス量が減ってしまった」と、嘆く娘など……。
そのため、普段の状態が的確に認定結果に反映されるためには、調査の際にできる限り家族が同席するべきであろう。家族が遠方に住んでいる場合でも、調査日には時間をとって調査員の方に日ごろの実態を述べるべきだ。