「早くやらなければ!」とわかってるのに、ついつい先延ばしにしがちな「実家片づけ」は、“親が元気なうちに取り組むことが何よりも大切”というのは、最新刊『「介護」「看取り」「相続」の不安が消える! 実家片づけ』を出版した、片づけアドバイザーの石阪京子氏。実家に溢れるモノを整理し、お金を把握することで、親子ともに幸せになれるそのノウハウを、本書から抜粋・編集してお伝えします。

【1500軒以上を片づけたプロが教える】「実家片づけ」を始める最適なタイミング・ベスト1Photo: Adobe Stock

親がやりたいと思ったときが一番のチャンス

 実家片づけをしなければと思っている人は多いものの、何をきっかけに動き出せばいいのかわからないこともあるようです。

 ベストなタイミングは、親がやりたいと思っているときです。 

 病気をしたり、あるいは夫婦のどちらかが旅立ったりしたときは、親御さんも先々を不安に思っているはず。その不安を取り除いてあげるためにも、片づけを提案してあげてください。

 特に、賃貸の場合は急務です。親御さんにもしものことがあった場合に、片づけが終わらないせいで退去できずにいると、家賃がかかってしまいます。生徒さんの中にも、子どもの受験と親の最期が重なってしまい、今はとても片づけに行けないから、モノのために家賃を払い続けているという人がいます。

 それ以外の始めどきとしては、
 ・物価が上がっているとき
 ・孫が生まれたとき
 ・子ども(=あなた)が家を巣立つとき

 まず、物価が上がるとゴミの処理費用も上がります。ゴミの値段が上がるのってイヤですよね。いつか捨てようと先延ばしにしていると、どんどん損をしてしまいます。

 孫が生まれたときもチャンスです。「家が片づいたら孫を連れて遊びに行くね」はキラーワード。
 あなたがまだ若くて、就職や結婚を機に実家を出る場合も、ビッグチャンスです。部屋割りも見直しやすいので、ご両親の暮らしを再構築するにはぴったりですよ。

*本記事は、石阪京子さんの最新刊『「介護」「看取り」「相続」の不安が消える 実家片づけ』から、抜粋・編集したものです。