中国のハッカーが米国内の複数の情報通信ネットワークに侵入した問題を巡り、米政府パネルが調査を行う考えであることが分かった。事情に詳しい関係者らが明らかにした。ハッカーはドナルド・トランプ前大統領やカマラ・ハリス副大統領の陣営関係者など、著名人に対するスパイ行為を働こうとしていたとされる。サイバー安全審査委員会(CSRB)による調査はハッカーが侵入できた原因を検証するものになる。バイデン政権の一部当局者は、中国の情報機関向けに活動を続けているとみられるこれらハッカーが複数回の侵入を画策し、米政府に対する大規模なスパイ活動を行っていたと危惧している。国土安全保障省(DHS)の報道官はウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)に対する声明で、「CSRBは今回の問題のレビューを適切なタイミングで開始する」と述べた。CSRBはDHSの管轄下にあり、政府高官や民間セクターの専門家で構成されている。