太陽は輝いている。人気ロック歌手のブルース・スプリングスティーンさんはアコースティックギターをかき鳴らしている。だが一見平穏そうなこの光景とは裏腹に、選挙集会が開かれたスタジアムを埋め尽くす何千人もの民主党支持者たちは、不安感にさいなまれていた。「正直言うと、ちょっと怖い」。米ジョージア州アトランタ在住のレベッカ・ウィリアムズさん(46)はこう語った。彼女が着用しているTシャツには「科学・選択・プロレスを支持」と書かれている。選挙後に起こり得る事態は言うまでもなく、投票日までの2週間を乗り切ろうと考えるだけで落ち着かない気持ちになる。それを乗り切るために「たくさんのマリフアナ(大麻)」に頼っていると語った。
米国襲う「選挙パニック」 大接戦で高まる恐怖心
有権者の87%が、自分の支持候補が負けると米国に恒久的なダメージがあると考える
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