質問が上手な人の特徴
対して、質問が上手な人は当然、明確にしたいことも伝えるわけですが、そのときに「どうしてそう思ったのか」も合わせて伝えるのです。
たとえば、「営業が上手な先輩を見て自分にも必要な能力だと思っていて」や「これからの時代に必要だと感じたので」など、質問の背景にある思いもしっかりと伝えることができます。
このような質問の方法だと、聞き手は「質問の意図」を理解できますから、より質問に答えやすくなるでしょう。たとえば、「そういうことなら、最終的には〇〇もできるようになろう」のように、先のことを考えて質問に答えることも可能です。かなり建設的な会話になるでしょう。
私のいるNSC(お笑い養成所)でも、優秀だなと感じる生徒は次のように意図を持って質問してくれます。
「舞台の最後列まで声が届くようにするための練習方法はありますか?」
どうでしょうか。「なんのために」「どんなことが知りたいのか」が非常に明確です。同時に、それが短い質問にまでまとまっているため、本気に考えている熱意まで伝わります。
こういった生徒が芸人としてもメキメキと力をつけていくのは言うまでもありません。
些細なことですが、一度覚えると多くの場面で役立ちますので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。