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コロナ禍が明け、全国各地がインバウンド観光客で溢れている。彼らは日本人にはあまり注目されていない場所に目をつけ、観光を楽しんでいるようだ。大人気旅行アナリストの鳥海高太朗氏が監修する『鳥海高太朗が選ぶ 外国人観光客が見つけた47都道府県ニッポン新名所図鑑』(宝島社)より、いま、外国人観光客が集っている人気スポットを紹介する。

聖地巡礼やSNSの影響により
外国人人気の高いスポット

 10年くらい前までの傾向として、外国人観光客が急増している地域の特徴としては、映画やドラマ、アニメのロケ地として使われた街にファンが訪れる「聖地巡礼」が多かったといえます。

 各地域には「フィルムコミッション」と呼ばれる映画やドラマなどのロケ地の情報を提供する非営利団体の組織があり、廃校した学校、景色の良い場所での撮影などの情報を総合的に発信して、地域全体で円滑に撮影できるようにすることで、映画やドラマ、CM撮影などを誘致することを目的としています。

 ロケ地になると地域が宣伝でき、観光に繋げることができるうえ、実際に映画やドラマがヒットすると、特定の国からの観光客が急増することもあり、経済効果にも繋がっているのです。

「聖地巡礼」という形でロケ地を巡る外国人観光客も多いですが、それ以上にInstagramやYouTubeなどのSNSコンテンツの影響が大きく占めています。ほかにも、X(旧Twitter)、TikTokなどで、写真や動画がバズる(再生回数が多くなりヒットし、話題になること)ことで、その地域が注目されます。