鳥海高太朗
1泊30万円でも訪日客に大人気!外国人観光客が選んでいる高級宿と人気旅館はどこ?
インバウンドの急増にともない、日本でもホテル代が高騰している。都心ではビジネスホテルの値上げが深刻で、もう気軽に泊まれないと嘆く人も。そんななか、日本全国の名所に集う外国人観光客は、数多ある日本の宿をどのように選び、利用しているのだろうか。『鳥海高太朗が選ぶ 外国人観光客が見つけた47都道府県ニッポン新名所図鑑』(宝島社)より一部を抜粋・編集し紹介します。

インバウンド客が10年で30倍に!?「スピリチュアル旅」で外国人が殺到する県とは?
インバウンド客が増えている昨今、「スピリチュアル旅」が外国人観光客のなかで密かなブームになっている。そのニーズに応えて人気の観光地となりつつある日本のスポットを、人気旅行アナリストの鳥海高太朗氏が教えてくれた。※本稿は、『鳥海高太朗が選ぶ 外国人観光客が見つけた47都道府県ニッポン新名所図鑑』(宝島社)より一部抜粋・編集しお送りします。

『君の名は。』に『呪術廻戦』…“強すぎる聖地”がある県は?田舎・自然・伝統がすべてそろっている!
コロナ禍が明け、全国各地がインバウンド観光客で溢れている。彼らは日本人にはあまり注目されていない場所に目をつけ、観光を楽しんでいるようだ。大人気旅行アナリストの鳥海高太朗氏が監修する『鳥海高太朗が選ぶ 外国人観光客が見つけた47都道府県ニッポン新名所図鑑』(宝島社)より、いま、外国人観光客が集っている人気スポットを紹介する。

国内・海外ともにビジネス客はかつての水準まで戻らないだろう。逆に今回のコロナ禍を通じて、旅行だけはなくならないことを確信した人は少なくないはずだ。航空会社は今後、これまで以上に観光・レジャー需要に重点を置いた戦略にシフトする必要がある。

2021年度中の国際線回復は非常に難しいなかで、22年度にどのくらいの便が回復し、国際線の利用者がどの程度回復するかによってANAとJALの国際線戦略が再度練られることになる。世界の航空業界の勢力図もアフターコロナにおいては大きく変わる可能性が高い。アライアンス(航空連合)はどのようになるのだろうか。

韓国では2020年11月、大韓航空がアシアナ航空を1兆8000億ウォン(約1700億円)で買収することが明らかになった。このようなニュースが流れると、必ずといっていいほど話題となるのがANAとJALの統合話である。

ANAは、飛行はせず駐機したままの状態で、機内を国際線機内食レストラン「翼のレストランHANEDA~地上でファースト・ビジネスクラス体験~」として1日限定でオープンすることを発表した。

2020年12月、全日本空輸(ANA)が国際線機内食の通信販売を開始し、想像を大きく超える人気となった。12月11日に販売を開始し、4カ月で2万6000セット(31万2000食)以上を販売した。

全日本空輸(ANA)では成田~ホノルル線に2機投入されている総2階建て飛行機エアバスA380型機「FLYING HONU」を活用した遊覧飛行が2020年8月以降、大ヒットになっている。第1回の価格は、ファーストクラスで5万円。割高なのか割安なのかという議論もあるが、回を重ねても人気は続き、21年春の回はファーストクラスで10万円になった。

コロナ禍のなか、世界的にブームになっているのが、出発した空港にそのまま戻ってくる遊覧フライトだ。なかでもきわめて完成度が高かったのが、北九州空港を拠点とするスターフライヤーが運航した「Starlight Flight Produced by MEGASTAR」である。

ANAホールディングスは事業構造改革の発表の場で、「プラットフォームビジネス」の強化を打ちだした。「ANAマイレージクラブ」の会員を活用し、マイレージ会員が日常的に利用するであろうサービスに参画し、結びつきを強化することによって飛行機に乗らない日常生活でもANAと関係を持ってもらうことをめざしたものである。

旅客を格安で運ぶLCC(ローコストキャリア)にもかかわらず、新規就航が貨物便になってしまった前代未聞の航空会社がある。JALが全額出資して設立された日本初の中長距離国際線専門のLCC、ZIPAIRだ。しかし、その実力はあなどれない。

JALでは出向以外にも、客室乗務員が機内以外の新たなフィールドで活躍している。なかでも「ふるさとアンバサダー」と「ふるさと応援隊」は特徴的だ。客室乗務員を出身地などゆかりのある地方に派遣し、地域PRを行うほか、全国の観光地のイベントの手伝いや特産品のPRなどにかかわる。

海外の航空会社ではコロナ禍にともない従業員を解雇する事例が珍しくない。一方、日本では新卒採用の見送りや給与のカット、外部出向などで雇用を維持し、解雇しない方針を経営者は表明している。日本航空(JAL)の客室乗務員が出向しているコールセンターを取材した。
