歴史を感じられる
宿場町も人気
1603年に徳川家康が天下統一を果たしたことにより、江戸幕府が樹立。日本の道は古来、比較的整備されていましたが、家康は将軍になる2年前から「五街道」の整備を行い、江戸(現東京都)から地方を結ぶルートを構築してきました。
その五街道では、公用の信書や荷物を馬に乗せてリレー式で運ぶ「宿駅伝馬制度」を制定したことで、宿場町が発展しました。お茶屋や接待屋などもあり、参勤交代で江戸に通う大名たちや商人、旅人も宿泊するのに利用し、その町いちばんの栄えた場所だったのです。当時、長い旅路の中で目的地となる宿場町は、人々に安らぎと希望を与えたことでしょう。
外国人観光客にも日本の歴史と伝統を感じられることから、多くの宿場町が近年注目されており、町はかつての宿場町のように活気づいています。
たとえば、外国人に注目される宿場町のひとつに大内宿があります。ここは、江戸時代、旧会津西街道の両側に宿場町として栄えました。明治以降、交通路の変化によって幸いなことに開発を免れました。伊達政宗が小田原参陣、豊臣秀吉が奥羽仕置きで、この大内宿を通行した記録があるそうです。
鳥海高太朗 監修