「円安?」「国債?」「チャットGPT?」よく耳にするけれど、実際のところ何のことなのか、何が問題なのかわからないまま……そんな今さら聞けないニュースや用語の数々を、どこよりも楽しく、そしてわかりやすくご紹介します!大人気アニメ「秘密結社 鷹の爪」の吉田くんが新聞記者となって、世の中の経済ニュース・時事用語を基本からていねいに紐解き話題となっている書籍『「鷹の爪」の吉田くんが聞く!経済ニュースと時事用語がめちゃくちゃわかる本』の中から一部を抜粋、編集してお伝えします。
本連載の用語解説の回は、好奇心旺盛な「鷹の爪」吉田くんの疑問を、「鷹の爪」のマッド・サイエンティスト、レオナルド博士がズバリ解説します。今回の用語は「ビッグマック指数」です。
英エコノミスト誌が年2回発表している指標
質問者 吉田くん(新聞記者):ビッグマック指数って何?美味しいやつですか?
回答者 レオナルド博士(マッドサイエンティスト):マクドナルドの定番商品「ビッグマック」の各国での価格を米ドルに換算して比較する指標だ。
ビッグマックはほぼ世界共通の商品だから、その価格がそれぞれの通貨の購買力の差を表しているとされる。英エコノミスト誌が年2回発表してるんだ。なかなかの発明だよな、俺ほどじゃないけど。
2024年7月の調査では、指数が最も高かったのはスイスの8.07ドル(1ドル=150円換算で1211円)、2位はウルグアイの7.27ドル(同1061円)、本家のアメリカは5.69ドル(同854円)で7位。
日本のビッグマック指数。世界で何位?
日本のビッグマックは当時480円で、調査した54の国と地域のうち44位。同じアジアのタイや中国、パキスタンなどよりも低いんだ。
日本で暮らしてる俺たちが日本より上位の国でビッグマックを買うと「高い」と感じることになり、逆に言えば多くの国の人にとって日本は「安い国」と感じられていることになる。
日本は2004年4月の指数では5位だった。円安の影響で急激に順位を落としたってことだな。
※本稿は『「鷹の爪」の吉田くんが聞く!経済ニュースと時事用語がめちゃくちゃわかる本』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
※吉田くんとアカツキ先輩が活躍中のアニメ連載「そもそも?知りたい吉田くん」は朝日新聞デジタルで読むことができます。