「見てくれてる人は、いいね! はくれないですよね」(川代)

阿部 仕事において、コンペに取り組んで負けてしまったとしても、全身全霊でやっていたことは先輩や後輩は見ていてくれているなというのは思っていて。『あの日、選ばれなかった君へ』の第5章〈この仕事「向いてないかも」と言われたら ―必要なのは見つかりにいく「努力」―〉」の最後に「見てくれている人はいる」というメッセージを書いたんです。

川代 見てくれてる人、いますよね。

阿部 それは忘れておきたくないなと。何かをつかもうとして手をのばせば、その手をのばした姿勢は伝わると思います。

川代 それ本当そうですね。でも、見てくれてる人って、「いいね!」はくれないですよね。

阿部 (笑)。そのときタイミングよく「いいね!」はくれないかもしれないですけど、その時が来たときにね、「あれよかったよ」と。

川代 ありますよね。

阿部 本当はそのときにすぐ言ってほしかったってことも。

川代 (笑)。後になって返ってくること、よくありますよね。

阿部 時間差がありますよね。あのときの頑張りの成果がブーメランみたいに返ってきたりしますね。

頑張ってるあなたを、必ず見てくれている人はいる【書籍オンライン編集部セレクション】川代紗生(かわしろ・さき)
1992年、東京都生まれ。早稲田大学国際教養学部卒。2014年からWEB天狼院書店で書き始めたブログ「川代ノート」が人気を得る。「福岡天狼院」店長時代にレシピを考案したカフェメニュー「元彼が好きだったバターチキンカレー」がヒットし、天狼院書店の看板メニューに。メニュー告知用に書いた記事がバズを起こし、2021年2月、テレビ朝日系『激レアさんを連れてきた。』に取り上げられた。現在はフリーランスライターとしても活動中。著書に『私の居場所が見つからない。』(ダイヤモンド社)、『元カレごはん埋葬委員会』(サンマーク出版)。