ドナルド・トランプ次期米大統領は、マルコ・ルビオ上院議員(共和、フロリダ州)とマイク・ウォルツ下院議員(同)を閣僚級ポストに指名し、対中強硬派が「ドリームチーム」と呼ぶ政権の布陣を整えつつある。両議員とも中国への厳しい批判で知られる。トランプ氏は13日、ルビオ氏を国務長官に指名したと正式に発表した。この人事が承認されれば、ルビオ氏は中国の制裁対象となり同国への渡航を禁止されている初の現職国務長官となる。一方、国家安全保障問題担当の大統領補佐官に指名されたウォルツ氏は、議会では反中派の代表格だ。両議員とも、トランプ政権下で緊張が高まることを警戒する中国の習近平国家主席にとって大きな不安要素となりそうだ。