どうしても落ち込んだ時は「事実」だけに目を向ける
とはいえ、そんな芸人でも落ち込んでしまうことはあるでしょう。忘れようとしても忘れられないくらい悔しい思いをすることはあるでしょうし、一生懸命働いていたらそういうものはついてまわります。
そんなときに売れっ子芸人たちはどうしているのでしょうか。結論から言うと「自分ができることだけ」を考えるようにしているのです。
たとえば、1人の芸人が舞台上でスベってしまったとしましょう。原因はどこにあるでしょうか。まず思いつくのは「ネタがつまらなかった」ですよね。もしかするとネタそのものは面白かったかもしれませんが客層と合わなかったということもあるかもしれません。
いずれにしてもここで自分にやれることはなんでしょうか。そう。ネタを見直すことや新しいネタを考えることです。
ですが、メンタルが弱い人はこんなときに「自分は芸人に向いていないんじゃないか」と考えてしまいます。要するに目の前で起きたことを大きく解釈してしまうのです。
生きている限り、成功することもあれば失敗することもあります。これは仕事も同じでしょう。それなのにもかかわらず、失敗するたびにいちいち「向き不向き」まで考え出したらキリがありません。失敗したことがどうしても気になってしまう場合は、目の前のことだけを見ることが重要です。
その結果は、向き不向きに直結していないですし、ましてや人格と連動なんか微塵もしていません。「自分がこんな性格だからダメなんだ」と考える必要なんかないのです。
メンタルが強い人は失敗を気にしてしまうときも、その失敗の中心にある事実のことしか考えません。そのうえで次にどうするのか計画を立てていくのです。メンタルを維持するために大事なことは、物事をシンプルに考えることです。
皆さんが今やっている仕事は、皆さん自身が勝ち取ったものです。その時点で向いていないなんてことはないのですから、物事を過大に考えるのはやめましょう。むしろ皆さんでも失敗するくらいの仕事なんだから誰だって失敗すると考えるくらいでちょうどいいです。
メンタルが整うと、仕事も安定してきますので、ぜひ頭の片隅に入れておいていただけますと幸いです。