〈5.「調査」と称した商業捕鯨である調査捕鯨を開始して以来、一度も調査・研究成果を発表していない〉
この主張の根拠は不明だが、調査捕鯨がはじまってから20年ほどの間に、300本を超える論文が作成され、IWCなどに提出されたり、査読付きの印刷物に掲載されたりしている。

〈6.倫理的理由:20~30分もの苦しみの後に死に至る、残虐である(家畜をこのように殺したら、逮捕される)〉

〈7.60年前には、45ヵ国が常に南極海で捕鯨をしていたが、現在は日本だけだ〉

〈8.クジラを絶滅させることは、世界中の海の生態系を壊すことになる、ひいては人類滅亡に繋がる〉

〈9.(水銀などに汚染された)クジラ肉の需要を作るために、助成金を出し日本各地に「くじらの町」を作ったり、無理矢理学校給食として子供に食べさせている〉

 彼女の主張には、同意できる部分もある。それは、1950年生まれの彼女が、環境保護を意識するようになったきっかけだ。