米半導体大手エヌビディアが20日に予定している注目の8-10月期(第3四半期)決算発表は、人工知能(AI)ブーム再燃のきっかけになるだろうか。投資家はエヌビディアの株価が決算発表後に快走すると見込んでポジションを仕込んでいる。オプション市場で目に付くのは、株価が今週10%超上昇すれば利益が出るポジションの増加だ。エヌビディアは最近、上場企業の時価総額で世界首位の座を取り戻した。株価は昨年3倍以上に伸び、今年は年初からさらに2倍以上になった。米オープンAIの「チャットGPT」の基盤となる生成AIなど、AIシステムの構築にエヌビディアの画像処理半導体(GPU)が不可欠であることが株価を押し上げる要因となっている。