どんなに仕事で成果を出しても、周りから「評価」されなければ無意味である……あなたも、自分より能力が低い人がなぜか上司から高く評価されていて、イラッとした経験があるはず。ではこのような「なぜか評価される人」の“戦略”を、あなたは知っているだろうか。新刊『雑用は上司の隣でやりなさい』は「周りに実力を“評価させる”戦略」を初めて言語化した歴史的な一冊だ。職場で「実力を適切にアピールする「見せ方」の技術」をまとめた本書は、発売直後から賛否両論を巻き起こし、「こんな本が30年前に欲しかった」「人間の深層心理を突いている」「上司サイドにも対策が必要」などと話題沸騰中である。今回はその中から「出世する人の特徴」についてお伝えする。
出世する人は自分の価値を「人にも知らせる」
あなたが今までの会社員人生で「この人は優秀だな」と思った人を3人くらい思い浮かべてみてください。次に、その3人の強みをあなたなりに考えてみてください。共通点はあるかもしれませんが、一人ひとり違った強みを持っているのではないでしょうか。
役員クラスに出世していくような一流の社員は、自分の価値、他の社員には真似できないような付加価値を見定めて、周りの人にも認知させています。あなたがこのような一流社員を目指すのであれば、自分がどの付加価値で戦っていくのかを考えることが重要です。
「自分の強み」を発揮できる時は逃さない
あなたの強みは何でしょうか。既に会社員として仕事をしているのであれば、何かしらの強みを発揮していると思います。ちょっとした業務における得意領域でもいいでしょう。例えば、ミスなく素早く事務作業ができること、わかりやすい資料を作ることができること、人の心を動かす話し方ができることや社内の人から助けてもらうのが上手いこと等が挙げられるでしょう。
なお、あなたの得意領域については主観的に判断しないことが重要です。たとえあなたが得意と思っていなくても、社内の同僚と比べた時にあなたのほうが優れていれば、それは会社から見るとあなたの得意領域なのです。したがって、社内の同僚と比較して自分の得意領域を見つけ出すことが得策です。
こういった自分の強みが発揮できる機会があれば、積極的に手を挙げるようにしましょう。これは部署内だけでなく、部署外、極論社外でも同様です。こうした「自分の強み」を発揮できるタイミングを活かすことが、自分の将来のキャリアにつながっていきます。
(本記事は『雑用は上司の隣でやりなさい』の一部を編集・調整・加筆した原稿です)