大掃除をしなきゃと思いつつ、手を付けられずにいる人は多い。
12月の忙しさの中で、部屋はどんどん散らかっていく一方…。
とはいっても片づけるのは得意じゃないし、家で一息ついたときは身も心も疲れ切っている。
気持ちばかりあせるものの、なかなか動けない。いったいどうすればいいのだろうか。
こんな悩みを抱えている人に、『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』の著者であり、登録者数16万人の人気YouTube「イーブイ片付けチャンネル」の運営者でもある二見文直氏が伝えたい、「あなたが片づけられない理由」とその対処法とは?(構成/ダイヤモンド社・和田史子)
片づけられない2つの理由
1万軒のお宅を片づけて気づいたのは、「片づけられない」理由には大きく分けて2つあるということです。
1. 片づけられない事情がある
仕事、育児、介護などで「忙しく時間がない」というのは、僕のところに「片づけられません」と相談に来る方の中で最も多いケースです。
心身ともにヘトヘトで、家に帰ったら動けないほど疲れてしまい、片づける気力も体力も湧かない状態。人間関係のストレスや精神的な理由、さらには病気やケガが原因となり、もともと片づけ上手だった人でも、いつの間にか部屋が散らかりはじめることがあります。
抱えている事情は人それぞれですが、「事情がある」ために片づけたり捨てたりする余裕がない状況になっているのです。
こういった方は、無理をせず休養を取ることが大切です。
もし年末年始にまとまった休みが取れるのであれば、そのタイミングで片づけを進めるのがよいでしょう。
僕がおすすめするのは、年末のスケジュールに「片づけの予定」を先に入れてしまい、意図的に先延ばしする方法です。
疲れている状態で「一気に片づけを終えよう!」と意気込んでしまい、家中の収納から「全部出し」をしてしまった結果、どうにも手がつけられなくなり、体力も気力も尽きてしまった…という方も実際にいらっしゃいます。
がんばりすぎてしまうと、かえって家が散らかってしまうこともあります。
12月は何かと忙しい時期ですから、どうか無理をしないようにしてください。
2. やり方がわからない
片づけたいという気持ちはあっても、モノが多すぎてどこから手をつけていいのかわからない。
何をどう片づければいいのか、ゴミの処分方法もよくわからない…という方も多いです。
(やり方については、この連載でも順次お伝えしていきますのでご安心ください)
以前の記事でもお話ししたとおり、片づけの基本は【捨てること】です。
整理や収納は後回しです。
ただ、その順序を知らずに片づけを進めてしまい、余計に部屋が散らかってしまった…と相談に来る方もいらっしゃいます。
1,2に共通しているのは、「片づけられない」のは決してあなたのせいではないという点です。