ゴミ屋敷もモノ屋敷も、誰にでも起こりうるアクシデント

1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツPhoto: Adobe Stock

「やりたくない」とか「やらない」のではなく、「できない状況にある」だけなのです。
決してあなたがだらしないわけではありません。
今日から、自分を責めるのはやめてください。

同じ状況で苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。
私のところには、電話やLINEで日々たくさんの「ご相談」という名のSOSが届いています。

介護や子育て、長時間の残業や夜勤、発熱や足のケガなど、さまざまな理由で、ある日突然片づけができなくなることもあります。

いわゆる「ゴミ屋敷」「モノ屋敷」に陥ってしまった方の中には、もともときれい好きで片づけ上手な方もいらっしゃるのです。

数週間ぶりに実家に帰ったら家の中が散らかっていた…。
家事が得意だったお母さんが別人のように部屋を散らかし、心配した子どもが病院に連れて行ったところ認知症と診断された…。こんな話も珍しくありません。

片づけられない…これは誰にでも起こりうるアクシデントなのです。

大切なのは、「現状がどうあれ、ここからスタートすればいい!」と前向きな気持ちを持ちつつ、がんばりすぎないことです。

1万軒のお宅を片づけた私たちが断言できるのは、多少時間がかかっても片づけは必ず終わるということ。
どうか安心してください。
これまで溜めてしまったモノを、この連載でお伝えする方法を参考に、少しずつ減らしていきましょう。