米議会予算局(CBO)によると、直近の2024会計年度(9月30日まで)の連邦政府歳出は6兆7500億ドル(約1028兆円)だった。例えば、通りを歩いて見かけた人全員に2万ドルずつ配るとしよう。これを3億3700万人の国民全員に行えば、米国の歳出額に相当する。実業家のイーロン・マスク氏は、バイオテクノロジー企業創業者のビベック・ラマスワミ氏と共に、ドナルド・トランプ次期大統領の歳出削減の取り組みを主導するよう任命された。この取り組みは新設される「政府効率化省(DOGE)」を通じて行われる。マスク氏は政府の支出を少なくとも2兆ドル削減できるとの考えを示しているものの、それが年間なのか、あるいは一定期間における数字なのかは明言していない。DOGEは連邦政府の正式な枠組みの外で運営され、意思決定権限は持たない。
マスク氏の「2兆ドル」歳出削減、なぜ実現困難か
政府支出のカットはもっと少ない額でさえ難しい
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