片づけがなかなか進まないので、ここで一気に片づけのやる気とスピードを上げたい。
そんなときにおすすめしたい、110円で手に入る便利なアイテムがある。
日々、片づけの現場で手早く作業するプロたちも、このアイテムを使っているのだという。特別なスキルもコストも必要ない、誰でもすぐに試せる方法とは?
登録者数16万人の人気YouTube「イーブイ片付けチャンネル」の運営者であり、書籍『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』の著者・二見文直氏に、片づけ作業をスムーズにしながらも、ストレスを大幅に軽減する「神アイテム」について伺った。(構成/ダイヤモンド社・和田史子)
軍手をはめるだけで、片づけスイッチがONに
写真は、僕たちが普段依頼者さんのお宅を片づけている様子です。お気づきだと思いますが、モノを捨てるとき、僕たちは手袋(軍手)をはめて作業しています。
「え、それだけ?」と驚くかもしれませんが、軍手をはめるだけで、モノを手放すことができます。
ダンボールや本、雑誌などの紙類は、素手で処分をしようとすると、紙で手を切ってしまうことがあります。紙で手を切ると痛いですよね。片づけのやる気も一瞬でなくなります。
また、床に落ちている洋服などはホコリがかぶっていたり、カビがついていることもあります。素手で扱うよりも、軍手をはめて勢いよくゴミ袋にいったん入れてしまうのがおすすめです。
実はイーブイでは、次のようなルールを決めて作業しています。
・モノを処分するとき(片づけ作業をするとき)は、軍手で作業する
・モノを収納するときは、(軍手をはずして)素手で作業する
いらない洋服をゴミ袋に入れたら、軍手をはずして、依頼者さんが「これは着ます」とおっしゃった洋服を、素手で一つひとつ、洋服ダンスや引き出しに戻していきます。
お客様が使うものは、大切に扱いたいからです。
僕たちが片づけた後も依頼者さんがそのまま生活をされる場合は、写真のように素手で拭き掃除をします。
みなさんもぜひ、作業や処分するときは軍手で、本当に必要なものや好きなものだけをしまうときは素手でおこなってみてください。
「軍手をはめると、どんどん捨てたくなる!」
「この服、素手で触りたくないと思ったら、急に手放せた」
「いちいち軍手をはずすのが面倒で、結局、全部処分してしまった」
こんなふうに意外な形でいらないモノを手放せた依頼者さんもいらっしゃいます。手袋をはめることで「よしやるぞ!」とスイッチが入るというスタッフもいます。
軍手は100円ショップやコンビニでも手軽に手に入ります。だまされたと思って、ぜひやってみみてください。
株式会社ウインドクリエイティブ代表取締役。YouTubeチャンネル「イーブイ片付けチャンネル」運営者。一般社団法人遺品整理士認定協会認定遺品整理士。生前整理技能Pro1級。2016年には株式会社ウインドクリエイティブを設立し、代表取締役に就任。関西を中心に不用品回収、ゴミ屋敷の片づけ、遺品整理などのサービスを提供している。月平均130軒以上のお宅を訪問し、これまで1万件以上の片づけを経験。年間約5000件以上の相談を受け、のべ4万件を超える全国からの「片づけられない」悩みと向き合ってきた。2016年にスタートしたYouTube「イーブイ片付けチャンネル」は、登録者数16万人、総再生数7500万回を突破(2024年12月現在)。『1万軒以上片づけたプロが伝えたい 捨てるコツ』(ダイヤモンド社)は初の著書。