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「落語、漫才、コント→頭の回転が速くなる!」。そう語るのは、日米で学習塾を経営し25年間で延べ5000名以上のバイリンガルを育成しているTLC for Kids代表の船津徹氏。「こんなにも具体的で内容が詰まっているものは初めて!」「目からウロコ」と子育て世代に話題の書籍『「強み」を生み出す育て方』の中から、25年間の塾経営でたどり着いた【子どもの「想像力」の磨き方】をお届けする。
落語、漫才、コント→頭の回転が速くなる!
人を笑わせるのが好き、冗談を言って周りを楽しませるのが好きという子には、落語、漫才、コントなどの「話芸」を紹介してみるのもよいかもしれません。
落語は高度な話芸で、座布団の上に座り、一人で何役も演じ、さらには限られた身振り手振りと小道具だけで世界観を作り出す舞台芸術です。やってみると、実は子どもの方がストーリーを覚えるのも、話し方をマネるのも得意です。
話芸を習うプロセスで、単にストーリーや動きを覚えるだけでなく、この人物はどんな性格だろう、どんな環境で育ったのだろう、どんな表情や仕草をするのだろう、どんな言葉遣いやアクセントで話すのだろうと、想像力を働かせる習慣も身につきます。
その結果、言葉や文章に対する感性が磨かれ、より深く、多面的にテキストを読み込む「読解力」が向上します。読解力は学力の土台となる大切な力です。この力があるかどうかで頭の回転の早さも変わります。
今は全国で子ども寄席や子ども落語などの「見る」イベント、そして、子どもが落語を学べる教室やワークショップなど「参加する」イベントが開催されています。まずは子どもと一緒に寄席に行って、落語や演芸を体験してみることをおすすめします。
また、漫才も優れた教育ツールとして注目されています。松竹芸能は2012年より「笑い」と「教育」をかけ合わせた「笑育(わらいく)」メソッドの開発に取り組んでいます。漫才作りをカリキュラム化することで、コミュニケーション力やプレゼンテーション力など、これからの時代に求められる能力を育てようという試みです。
漫才のネタ作りには斬新な発想や表現力はもちろん、語彙力、物事を論理的に伝える力、コンビの互いの良さを引き出す力など、複合的な力が必要です。
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子育て成功のカギは「強み育て」にある
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子どもが社会の変化に翻弄されずに、自分らしく幸せに生きていくには、失敗や挫折に負けない「たくましさ」を確立しなければなりません。一生ものの武器になるたくましさですが、どのように育てれば良いのでしょうか?
たくましさが育つ要因は、家柄、血筋、遺伝ではありません。もちろん親の学歴や職業も無関係です。「子どもの潜在的な強みを引き出すこと」でたくましさは育つと断言できます。
つまり、子育てで最優先すべきは「強み育て」なのです。強みは、音楽でもスポーツでも勉強でも、なんでもいいのですが、習い事は強みを育てる最高のチャンスになります!だから習い事選びは「子育て成功」に直結するのです。