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自動運転のスタートアップのチューリングが153億円の資金調達を行ったことが分かった。出資者の内訳をみると、名だたる日本企業が並ぶ。特集『自動車 “最強産業”の死闘』#24では、出資者の顔ぶれを明らかにするとともに、今回のディールの意義を解説する。(ダイヤモンド編集部 山本興陽)
「日の丸・自動運転」チューリングに出資する
日系自動車業界大手7兆円企業とは?
自動運転システムを手掛けるチューリングが、153億円超の資金調達を行うことがダイヤモンド編集部の取材でわかった。11月17日にも発表する。
2024年12月にJIC(産業革新投資機構)系のファンドなどから約10億円の資金調達を行って以来の大型資金調達となる。
自動車の自動システムは、人間があらかじめ設定したルールに従って走行する「ルールベース」と、カメラで取得したデータを基に、AI(人工知能)が状況判断と運転操作を行う「End-to-End(E2E)」の主に2種類がある。チューリングは、後者のE2Eを手掛ける。
英Wayveや米Waymoや、中国ポニーAIなど、海外で自動運転技術を手掛ける企業が台頭する中、日本は遅れを取っている。今回のチューリングの100億円規模の資金調達は、欧米や中国に対して出遅れている日本の自動運転技術を前進させるものだ。
では、チューリングに出資した「顔ぶれ」と金額の内訳とは。次ページ以降では、チューリングに出資した企業と金額の内訳を明らかにし、日本の自動車産業に与えるインパクトを分析する。







