同じような商品・サービスを扱っているにもかかわらず、楽しそうにラクラクと稼ぐ人がいる一方で、思うように稼げず苦悶にあえぐ人もいる。
その違いは、年齢や経験、持って生まれた才能によって生まれているとは限らない。
稼げない人も、稼げる人と同じように努力はしているだろう。しかし、結果には大きな違いが出る。
その原因は、ほんの一語の違いにあったのだ。
その一語の違いをまとめたのが、この道25年「日本のトップマーケッター」神田昌典氏による、一番やさしい、すぐ使えるコピーライティングバイブル『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』だ。
本書では、たった一語の差で、貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」が公開されている。
今回は本書より一部を抜粋・編集しながら、たった一語で天国と地獄に分断される「怖さ」と、一語変えるだけで大きく現実が変わる「面白さ」を見ていこう。

【貧す人】と【稼ぐ人】の決定的な一語の違い
今回紹介するのは、「コアな6人の法則」である。
【貧す人】少ないお客様に消沈する
【稼ぐ人】少ないお客様に感謝する
「神田さん、新規プロジェクト説明会の集客に苦戦しています。
現在6名なので、なんとかあと20人は集めたいのですが……」
このように眉間にシワを寄せ、ツラそうな顔で相談されることがある。
【稼ぐ人】の不思議とうまくいく考え方
【貧す人】は、予定人数が集まらないと、数字だけを見て「失敗した」と落ち込み、その後、もがき続けてしまう。
もちろん、本書のステージ1~2にあるように、相手に届く文章に変えることで事態は改善できるが、文章が練り込まれているにもかかわらず、集客できない場合、【稼ぐ人】は別の可能性を考える。
例えば、説明会後のアフターフォロー体制がうまくできていなければ、顧客が集まれば集まるほど、問題が大きくなる。
そこで今回の目的を「顧客にとことん満足してもらい、今後の発展のために顧客の声を集めること」と捉え直せば、実は既に最適な6人が集まっている可能性がある。
または、「集客難は表面的な現象であり、より根深い問題は社内の部門間で互いに協力できていないこと」と気づけば、この難局をあなたがリーダーシップを発揮する最高の機会に変えることができる。
つまり期待とは違う結果が出たときに「失敗」と捉えるのではなく、すぐれたビジネスモデルを築くために、不足している課題に取り組むチャンスと捉え直すと、不思議とうまくいく。
失敗体験が、大成功へ向かうための最適な準備というわけだ。
あなたの呼びかけに6人が応えれば、価値あるプロジェクトが始まる。
なぜなら経営者の話を聞くと、会社を立ち上げた当初の顧客数は、だいたい6人のケースが多いからだ。
その6人は今後のコアになる協力者であり、6人いれば役者はそろう。
その6人と徹底的に関わり、彼らのニーズを満たせば、6人を60人に、60人を一気に600人にしていくことは十分可能だ。
集客数が足りないと嘆くのではなく、顧客名簿を見て、申込自体に感謝しつつ、「彼らに最高の場を提供するには、何が必要か」と考えてみる。
それが集客のみならず、ビジネスモデルをつくりあげる大きなヒントになるのだ。
(本稿は『【スーパーパワーアップ版】稼ぐ言葉の法則 ── 貧す人が稼ぐ人に変わる「売れる法則85」』の一部を抜粋・編集したものです)