頑張っているのに、結果がついてこない」「必死に仕事をしても締め切りに間に合わない」同僚は次々と仕事を片付け、成果を出し、上司にも信頼されているのに、「なんでこんなに差がつくんだ……」と自信を失ったとき、どうすればいいのでしょうか?
ビジネススキルを発信するTikTokのフォロワーが19万人を超え『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の著者である「にっしー社長」こと西原亮氏に教えてもらった「超優秀な人が秘かにしている仕事のコツ」を本記事で紹介します。

【職場にいる】仕事をサボる人ほど、まじめな人より「仕事ができる人」になる理由Photo: Adobe Stock

「無駄を省くための仕事」を惜しまない

仕事ができる人は常にゴールからの逆算思考で「この業務は何が終わったら終わりなのか」を合意するように「自ら」動きます。

この「自ら」という点が大きな特徴です。

私は企業の社員研修を担当することがあります。

そのなかで、現場の社員から「いま自分が何をすればいいかわからない」「このままで成果がでるのか不安」「ルーティン業務ばかりしていていいのか」と不安の声を聞くことが多々あります。

たしかに、上司はきちんと部下とコミュニケーションを取り、業務を指示したり、成果を出すまでの道筋や活動のレビューをする必要があります。

しかし一方で、部下である現場の社員は、ゴールや仕事の目的の設定が「他人任せ」になりがちです。

仕事ができる人は「誰かからの指示を待つ時間がもったいない」と考えます。

そのため、業務のゴールや成果の出し方について、上司や関係者と合意するように「自ら」動きます。

また「どうしたらいいですか?」と答えを求める姿勢ではなく、「こうしたいのですが、いいでしょうか?」と自らの案を持って相手とコミュニケーションを取るのも特徴です。

もし、日々の業務の目的があいまいになり、充実感のない仕事になっているならば、「相手の期待を言語化し、合意するよう自ら動く」をぜひ実践してみてください。

さらに仕事ができる人は、実際の作業に取り掛かる前に「無駄を省くための仕事」を惜しみません。たとえば次のように考えます。

 そもそも、この作業はきれいに資料化する必要があるか、それとも、チャットに箇条書きでいいか?

 そもそも、○○社の提案資料をゼロから作らずに、過去の提案資料データを見つければ作業時間が短縮されるのではないか?

 そもそも、上司と他部署含めた5人での日程調整に時間がかかっているので、自分と上司の2名だけで日程調整してはだめか?

このように、無駄を省くためのコツは「そもそも」という言葉です。

「そもそも」という視点で業務を改めて見直し、必要のないことはサボってしまう。

いかに手間をかけず、効率的にゴールを達成するかが重要なので、ぜひ実践してみてください。

(本記事は『コンサル時代に教わった 仕事ができる人の当たり前』の一部を抜粋・編集したものです)