不幸せであるよりは幸せでありたい。そう思わない人はいないだろう。幸せな人生を送るためには何をすべきなのだろうか?ライフコーチであるスコット・アラン氏は、「感謝の心は常に豊かさを引き寄せる。なぜなら感謝の心を持っている人は、あらゆる状況でよいものを見るすべを身につけているからだ」と語る。ここでは、感謝を習慣化するテクニックを伝授する。※本稿は、スコット・アラン氏『GRATITUDE(グラティチュード)毎日を好転させる感謝の習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
「ありがとう」は喜びに満ちた
人生が送れる最高の祈り
アリス・ウォーカー(アメリカの作家)
素晴らしいことに、感謝の祈りをささげる方法はたくさんある。人生のすべての瞬間を喜びにあふれた有意義なものにするための簡単な方法を紹介しよう。
(1)自分に思いやりを持つ
自分に思いやりを持つことは、幸せでバランスのとれた人生の秘訣のひとつである。しかし残念ながら、それを軽視している人があまりにも多い。
自分に思いやりを持つことは、それによって気分がよくなるだけでなく、困難を乗り越え、逆境に見舞われても幸せを追求し、たえず感謝の心をはぐくむ方法でもある。それは前進を続けるためのモチベーションになる。
たえず自分に優しい言葉をかけ、自分にポジティブに話しかけよう。自分の価値を否定する言葉が頭の中で聞こえてきたら、常にそれをポジティブな言葉に置き換えよう。たとえば次のような言葉が効果的だ。
・「私はいつも親切で愛情にあふれている」
・「私の人生はとてもうまくいっている」
・「私は常に幸せを感じ、前向きに生きる」
・「私はたえず向上に努めている」
・「私は自分にも他人にも思いやりを持っている」
・「私は自信にあふれた強い人間だ」
・「私は才能に恵まれ、それを効率的に発揮する」
次の3つのステップを行動に移そう。
1 自分の本当のニーズを見きわめ、それを満たすために全力を尽くす。
2 今後もずっと頑張れるように、ときには自分に何らかのご褒美を与える。
3 自分の間違いを許し、後悔を避け、今この瞬間を最大限に生きる。
(2)10分間で感謝をささげる
1日に2回、10分間の休憩をとって感謝をささげるためにアラームを設定しよう。そのタイミングは昼休み、困難な課題の合間、仕事のあと、帰宅後など、いつでもいい。
その10分間で、感謝をささげたいことや人を思い浮かべよう。あなたは常に日々の経験に感謝することができる。
たとえば、同僚が美味しいコーヒーを持ってきてくれたこと、上司が仕事ぶりを高く評価してくれたこと、友人が励ましのメッセージを送ってくれたこと、仕事が終わって無事に帰宅できたこと、などなど。