たとえば、職場にお菓子をそっと差し入れる、近所の人が不在のときに犬の世話をしてあげる、パートナーにサプライズのプレゼントを贈るなど、相手のために何かをしよう。

 つまり、誰かを微笑ませるようなことをすると、相手だけでなく自分も気分よく過ごせるということだ。

 さらに、よい習慣を定着させるために、イメージトレーニングと日記にもとづく方法を取り入れるといいだろう。それについては次にくわしく説明しよう。

本当に心から感謝しているなら、あなたは何をするだろうか?感謝の気持ちを相手と分かち合うはずだ。

クレメント・ストーン(アメリカの実業家)

感謝の心を育むイメトレと
日記のテクニック

心の平和、満足、豊かさなど、何を期待しているにせよ、それは必ず手に入る。ただし、感謝の心を持って受け入れる準備ができている場合に限定される。

サラ・バン・ブレスナック(アメリカの作家)

 感謝の心は常に豊かさを引き寄せる。なぜなら感謝の心を持っている人は、あらゆる状況でよいものを見るすべを身につけているからだ。

 感謝の心を持つと、何事も悪いとか不可能には見えなくなる。なぜなら、よいことは必ず見つかるし、どんなことでも常に可能性を秘めていることが理解できるからだ。その結果、あなたはますます豊かになる。

 ここでは、感謝の心をはぐくむためのイメージトレーニングと日記のテクニックを紹介しよう。

(1)10分間の感謝イメージトレーニング

 イメージトレーニングとは、頭の中でポジティブなシナリオをつくり、それを信じ、その経験を引き寄せる練習である。人間の脳は現実と想像を区別できないから、あなたの信じているものを受け入れる。

 そこで感謝のイメージトレーニングが重要な役割を果たす。これは感謝の心をはぐくむための簡単で効果的な方法だから、ぜひふだんの生活に取り入れるといい。

1 毎日、10分間を確保し、静かな場所を用意する。

2 楽な姿勢で座って目を閉じる。

3 光が心の中に入ってきて、体の隅々まで穏やかに拡散する様子をイメージする。

4 その光が強まるにつれて、自分がより幸せで楽観的になる様子をイメージする。