10分間、ふだん受けている恩恵について考えると、すぐに気分が落ち着いて心の平和が得られることに驚くだろう。

(3)仕事に対して感謝の心をはぐくむ

 ときには仕事がきつくて疲れがたまり、息が詰まりそうになることがあるかもしれない。嫌いな仕事に就いている場合はとくにそうだ。

 とはいえ仕事は人生の重要な一部だから、日々の労働がつらいという思いのために落ち込まないように、仕事に対して感謝の心をはぐくむ必要がある。その方法を紹介しよう。

・毎日、仕事を始める前に、仕事に関する3つのポジティブな要素を思い浮かべる。たとえば、仕事があるおかげで生計を立てることができる、頑張って働くことで自分を磨くことができる、人びとの役に立って社会に貢献することができる、などなど。

・それらのことを紙に書き、じっくり考えてみる。

・次に、何らかの理由で失業した人たちを思い浮かべ、自分が幸運にも仕事に恵まれ、収入を得て生活を維持していることに感謝をささげる。

・さらに、少し時間をとり、目を閉じて、仕事で成果を上げている様子を想像する。とりわけ最も嫌な課題を自分がやり遂げている姿をイメージしよう。

・仕事を始める前にこの練習を5分間おこない、再び日中にそれをする。自分の仕事に感謝すると、困難を乗り越えて働くことに喜びを見いだすことができる。

(4)感謝の名言集をつくる

 偉人の名言やインターネットで見つけた名言を集めて、感謝の心を持つことに関するオリジナルの名言集をつくってみよう。

 落ち込んだときは、それを見て声に出して読むと効果的だ。たちまち気分が高揚し、問題に取り組む意欲がわいてくるだろう。

(5)身近な人に感謝のメッセージを送る

 毎日、感謝の気持ちがあふれたメッセージをメールや手紙、その他の手段で身近な人に送ろう。自分の写真に感謝のメッセージを添えてもいい。家族、親戚、友人、知人、同僚に対する感謝の日を設定するのも一案だ。

(6)相手にさりげなく親切なことをする

「ありがとう」と言う以外にも感謝を伝える方法がある。相手のためにさりげなく親切なことをするのがそうだ。

 家族や友人、知人、同僚などの身近な人を思い浮かべ、その人のためにさりげなく親切なこと
をしよう。