JD・バンス氏は、「米国の意に沿うように全世界を作り替える」ことが可能だと信じているワシントンの連邦議会議員たちにうんざりしている。彼は10月、司会者のジョー・ローガン氏とのポッドキャスト番組でそう語り、イラク戦争は米国にとって最大の世界史的惨事だったと付け加えた。この発言は、気候とエネルギー、移民と同化、自己決定権と生存権の衝突のような多様な問題に関する洞察の後に出たものだ。ドナルド・トランプ次期米大統領がこのようなテーマを非常に巧みに扱える人物を副大統領に選んだことは、称賛に値する。米国の同盟国がつけを払うべき時はとうに過ぎているとのトランプ、バンス両氏の主張は正しい。これは、自国の義務を回避する傾向が最も弱い国々である英国とオーストラリアにも当てはまる。米国人が正当に評価されていないと感じるのもまた正しい。長年にわたるパックス・アメリカーナ(米国による平和)が、大部分は米国自体よりも世界にとって役に立ってきたのだから。それでも米国が払った人的犠牲と資金負担のおかげで、世界は史上最も多くの人々にとって、自由・公正・安全・豊かさが増している。