「自分が活躍できる転職先を探す、たった1つの方法があります」
そう語るのは、転職エージェント「キープレイヤーズ」代表の高野秀敏さん。1.1万人以上のキャリア相談、4000社以上の採用支援の経験を持つヘッドハンターであり、「現場」と「経営者」の両方の視点で、「圧倒的に活躍する人たち」と関わってきました。
その高野さんがベンチャー流の「結果を出す働き方」をまとめた書籍『ベンチャーの作法』が刊行。発売たちまち重版し、“きれいごと”抜きの仕事論に、社員からは「もっと早く知りたかった!」、経営者からは「よくぞここまで書いてくれた!」と、SNSでも多数の感想が投稿されるなど異例の反響となっています。この記事では、本書より一部を抜粋・編集し、「転職先企業の選び方」についてお伝えします。
良い転職先を見つけるために
絶対にしてはいけないこと
「働きながら転職先を探すなんて無理。いったん辞めてから慎重に探したい」
そう考えて辞めた結果、路頭に迷って良い転職ができなかった人もいました。
気持ちはわかりますが、仕事を辞めてから探すと冷静な判断ができなくなります。
失業給付金などもありますが、収入ゼロの状態が続くとしだいに焦りが出ます。
次の会社がなかなか決まらず無職の状態が長くなると、やがては「雇ってくれるならどんな会社でもいい!」とヤケになりがちです。これでは良い転職になるはずがありません。
面接でも「不利」にはたらく
それに面接を受ける際にも、面接官からは「次の職場も決まっていないのに辞めるなんて、何かトラブルでもあったのかな」「リスク管理能力がないのかな」など疑われたり邪推されたりすることもあります。
どれだけ忙しくとも、今の会社を辞めるのは次の会社から内定を得てからです。
勤めながら転職活動をするスケジュール管理能力、マルチタスク能力がないのであれば、転職なんてせず今の職場に感謝して働き続けるほうがいいでしょう。
すでに「自分と同じような人」が
活躍している企業は要注意
転職先の企業選びで、ひとつ注意点があります。
すでに自分と同じような人が活躍している企業はあまりおすすめしません。
一般論は、おそらく真逆です。
転職関係の本でも、「自分の能力や強みが理解され、評価してもらえる会社に入るといい」と書いてあります。
たしかに自分と同じ経歴や能力の人が活躍している職場であれば、自分も同じように活躍できて評価される可能性も高いかもしれません。
ですが、すでに自分と同じような人が活躍している場合、よほどその会社が成長するか、あなたがかなり優秀でないかぎり、そのポジションは奪えません。
狙いたいのは「弱点を補える職場」
転職先として選ぶなら、自分のようなタイプが不在の企業です。
たとえば営業スキルがある人なら、技術力のある会社を選ぶとか。むしろ「この会社や経営者は営業の重要性がわかってないな」と思うような会社のほうが、入社後に自分のポジションが持てます。
会社の弱みと自分の強みが凹凸の関係のときに、最大の評価を得られます。これに気づいていない人は案外多いのです。
(本稿は、書籍『ベンチャーの作法』の内容を一部抜粋・編集して作成した記事です)
■書籍のご紹介
誰も厳しくしてくれない“ぬるい時代”だから…
大反響!!5万部突破!!
「本質的すぎてブッ刺さった!」
「全社会人に読んでほしい!」
……と、絶賛の声、続々!!
「ぬるい時代」だからこそ読みたい!!
“きれいごと”抜きの仕事論
★1万1000人のキャリア相談。4000社の採用支援実績
★ベンチャー、スタートアップを知り尽くしたヘッドハンターが明かす!!
★圧倒的に活躍する人に共通する「行動原則」の正体!!
ベンチャーも大手社員も経営者も。
「心を打ち抜かれた読者」が続出!!
最初の5ページでのめり込み、一気に読み切りました。
自分の心の火を、何度でも灯してくれるそんな本です。
「人生を何倍も濃く生きていきたい!」そんな方に心からおすすめしたい一冊です!!
最近の日本の労働環境の中で、本来あるべき姿勢を言語化した良書
今の停滞した日本には、全ての会社にこの本に書かれている「ベンチャースピリット」が必要だと強く感じました。
余りにも内容がズバリ過ぎて、社員役員24名全員の課題図書にしてレポートまでもらいました。
みんなが本当は思っていたり感じている、真実というか真理をストレートに分かりやすく伝えている書籍で、めちゃくちゃ刺さりましたし、勉強になりました。
「結果を出せる人」だけが生き残る時代の必読書!!
上司や先輩に「指示」を仰ぎながら仕事を進める。
会社の戦略や戦術に「疑問」を提示して主張する。
組織や仕組みの「課題」を指摘して改善を提案する。
どれも社会人として模範的な考え方と行動です。
しかし、あなたが仕事で結果を出したいと思っているのなら、これでは活躍できません。
従順で聞き分けのいい「指示待ち人間」
理想論を語るだけの「評論家」
他人の変化や努力に期待する「他責思考」
そんな人は、必要ないからです。
AIの登場によって、「頭のよさ」に意味はなくなりました。
もはや「口だけの人」に価値はありません。
そんな時代に生き残れる人、それは……
自ら動いて、結果を出せる人です。
そのための作法を、本書でお伝えします。
第1章 結果がすべてをつれてくる――「目標設定」の作法
「結果」より先に「裁量」を求めるな/「良い人間関係」に甘えてはいけない/「輝かしい過去」を過信してはいけない/「頭脳」になるな 「手足」となれ……など
第2章 評論家は今すぐ退場せよ――「任務遂行」の作法
「セカンドペンギン」が群れを導く/組織に「評論家」は必要ない/「スピード感」のないベンチャーは死ぬ/「納得感」なんて、求めてはいけない/「やる」だけでなく「やりきる」ことが大事……など
第3章 誰の期待に応えるべきか――「指示対応」の作法
「顧客」より「経営者」を見ろ/経営者に「説明」を求めてはいけない/「無茶」に応えるのも立派なスキル/期待に「応える」と「超える」の違い……など
第4章 他者への期待を捨て去る――「連帯形成」の作法
「人を動かせる人」が本当に優秀な人/仕事を「任せる」ときにやってはいけないこと/部下から「知りたい」と思われる人になれ/「上を動かす」という最強のマネジメント……など
第5章 落ちたボールを拾いにいけ――「職務越境」の作法
「関係のない仕事」は組織に存在しない/「採用」するのもあなたの仕事である/「社長のボール」も奪いにいけ/手を動かせない人がたどる末路……など
終章 あなたが群れを抜けるとき
「何人辞めた」ではなく「誰が辞めた」が重要/「120%成長」を喜んではいけない/中途半端な「黒字」にすがるな/自分の「市場価値」がわかる瞬間……など