無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。雇用義務は65歳までなので、2つ目の稼ぎ口がない人は下層老人まっしぐら。株や為替の乱高下で新NISAも怖い。そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』から稼ぎ口のタネを見つけて、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』で、月10万円以上の副収入を誰でも得られるメソッドを公開しています。6000名を超える受講者を成功に導いた新しい働き方を手に入れましょう!

これからの働き方で「富裕層」になるか「貧困層」になるかが決まるPhoto: Adobe Stock

会社員も公務員も個人事業主も、こうすれば裕福になれる!

 日本もアメリカ同様に、富裕層と貧困層だけの超格差社会に突入します。具体的には、労働者はもっと貧乏になり、資本家はもっと裕福になる。労働者とは会社員・公務員・個人事業主のこと。資本家とは法人オーナーのことで、法人の規模の大小は関係ありません。

「人生は選択の連続」です(「ハムレット」シェークスピア)。労働者を選択した人は貧乏な人生を、資本家を選択した人は裕福な人生を、選択したことになります。はたしてあなたは、どっちを選択されましたか?

 念を押しておきますが、頭の中で裕福になりたいと思っていても、それは選択ではなく願望です。資本家を選択して、初めて裕福になれるのです。

 ところが、ほとんどの日本人は裕福よりも安定を重視するので、一流企業や役所への就職が最善の選択だと考えます。昔の私もそうでしたが、大企業に就職しても、公務員試験を突破しても、労働者です。労働者である以上、裕福になることは不可能です。理由は後述します。

 では、労働者を選択したが最後、永遠に裕福になれないのかというと、そんなこともありません。いますぐ資本家を選択すればよいだけの話。会社員や公務員を続けながら、資本家を兼務することも可能です。その理由とやり方を理解していただくためにも、なぜ労働者が裕福になれないのかを先に解説します。

資本家が優遇されるのは、資本主義社会の創造主だから

 なぜ労働者が裕福になれないのかというと、資本主義国の法令が、資本家に優しく、労働者に厳しいからです。たとえば日本の税率は、資本家は約2割ですが、労働者は6割です(*1)。おまけに資本家はあらゆる出費を所得控除できますが、労働者にはわずかな所得控除しか認められていません。その結果、資本家は半自動的に裕福になれますが、労働者は絶対に裕福になれない。実際のところ、私の同僚は40歳であっさり年収1500万円を超えましたが、誰一人として富裕層にはなれませんでした。ところが法人融資先のオーナー社長つまり資本家は、私の同僚より安月給だったのに、富裕層でした。

 法令がなぜ資本家ばかりを優遇するのかというと、きっかけは市民革命にまで遡ります。ユダヤ人大富豪を始めとするブルジョワジーが市民革命で勝利し、資本主義社会を創ったからです。資本主義社会を創ったのが大資本家である以上、すべての法令や仕組みが資本家有利になるに決まっています。民主主義は、労働者のガス抜きのための虚構に過ぎません。国民不在の政治にうんざりしてきた人は、薄々気づいていたはずです。

 私は幼少時から歴史マニアで、社会人になってからも学び続けました。大学では法律を研究し、銀行では財務・税務・宅建・FPほか、金融関連の資格を十数個取得しました。それらの知識を活用しながら、金融業界の裏側を見つめ続けるうちに、鈍感な私でもこうしたカラクリがわかりました。

安定した生活に固執すると、貧困層として安定する

 もちろん、裕福より安定を重視してサラリーマンを選択したのでしたら、それも1つの生き方です。日本は社会福祉が行き届いているので、野垂れ死にすることはありません。

 とはいえ、日本でも10年以上前から2極化が進行しているので、いずれあなたもアメリカ国民のように富裕層か貧困層のいずれかに振り分けられます。今後も税金や社会保険料は増え続けますし、年金が3000万円以上蒸発することもほぼ確定しました。したがって残念ながら、今の生活レベルを維持することは難しくなる。団塊の世代のように、中流階級として安定した生活を送るなんて夢のまた夢。「安定した生活=貧困層で安定すること」を意味する時代の到来です。貧困層に振り分けられたが最後、SNSで不平不満をぶちまけようと、理不尽だと泣き叫ぼうと、誰も助けてはくれません。それが嫌なら、小さな資本家を兼務してください。

すでに成功している先人のやり方を真似しよう

 幸いにも、3時間と7万円あれば、誰でも法人を作って、小さな資本家になれます(*2)。ただし、いきなり資本家になるのではなく、予行演習から始めてください。

 まず最初に、自分の価値観や関心事を言語化して、そこから自分が心底「やりたいこと」を導き出します。仕事関連でも、趣味関連でも、マニアックなことでも、何でも構いません。うまく言語化できない場合には『やりたいことが絶対見つかる神ふせん』を使うとスムーズです。

 次に、言語化した「やりたいこと」を収益化します。まずは副業未満の「副業ごっこ」から始めます。「副業ごっこ」なら副業禁止に違反しません。

 その後、軌道に乗って副業レベルになったら法人化します。この時点で、弱小ですが資本家に仲間入りできます。あとはじっくり時間をかけて育てるだけ。私や仲間の経験上、5年もあれば、本業の手取りを大きく上回るでしょう。

 その場合でも、勤め先を辞めずに両立してください。なぜなら、そのほうが相乗効果が生まれて、本業も副業もうまくいくからです。そして、定年後にその副業を本業に切り替えれば、第二の人生を楽しみながら稼げるようになります。

 もちろん、口で言うほど簡単ではないので、自己流はお勧めできません。すでに成功している先人を真似してください。身近にいれば教えてもらいます。いなければ、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい』の通りやってみてください。

*1 所得税2割+住民税1割+社会保険3割=6割。社会保険料は、労使折半の建前で給料を逆算するので、実質3割。わかりやすく控除等を除外。
*2 会社設立ひとりでできるもん

参考資料:こんな簡単に儲かっていいの? 富裕層は皆知っている「史上最強の不労所得」

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。