人に好かれるも嫌われるも、真意が伝わるも伝わらないも、一目置かれるも軽く見られるも、すべては使う言葉次第。クイズに挑んで、ワンランク上の「大人の言い換え力」を身につけましょう!(クイズ制作/石原壮一郎)
クイズ
結婚7年目の妻と自分の実家に帰省。いつものことだが、母親が「孫はまだ?」と遠慮がちに聞いてきた。夫婦のあいだで話し合って、「子どもは持たない」と決めている。
本音では「大きなお世話だ。ほっといてくれ!」と言いたいが、それではあまりに大人げない。母親の気持ちを汲みつつ、二度とその話を持ち出されないようにする返しは?
(B)「その話をしてくるんだったら、もう帰省するのやめるからね」
(C)「じつは二人で話し合って、子どもは持たないことにしたんだ」
正解は……
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A
◎ (A)「自然に任せて、できなくてもそれはそれでいいかなと思って」
× (B)「その話をしてくるんだったら、もう帰省するのやめるからね」
△ (C)「じつは二人で話し合って、子どもは持たないことにしたんだ」
解説
子どもを持たない生き方を考えている夫婦にとって、親からの「孫はまだ?」という質問は、さぞ大きなストレスでしょう。考え方や価値観の違いは仕方ありません。それを「深刻な対立」に発展させないのも、言い換え力の真骨頂です。
いきなり敵意を丸出しにするBは、親に対する甘えを前提とした子どもっぽい反応。ここは適度に嘘をまじえたAで、自分たちの考えをソフトに伝えましょう。Cは誠実な態度ではありますが、こう伝えるのはAでは効果がないと分かってからでも遅くありません。
さらに、親にこっそり「孫の話はしないであげてほしい」と意味ありげな口調で頼む手もあります。それでもゴチャゴチャ言ってくるなら、距離を置くことを考えましょう。