My Japanese accent works because that is something that makes me unique and it makes me stand out. This is how I talk. This is my authentic way of speaking. So I feel, like, really free…
(私の日本語訛りが効果的なのは、訛りが私をユニークにして目立たせてくれるものだからです。これが私の話し方なんです。本当の自分の話し方です。だから、とても自由に感じられるんです…)
このように、彼女を見ていると、「英語を通じて自分らしさを伝える上で、日本語訛りも大きな武器になるのでは?」と思えるようになる。
ネイティブのような発音を目指すことも悪くはないが、それ自体が目的になってしまうと、「英語を自分の人生の中でどう位置づけるのか」という本質を見失いかねない。
また、英語はツールに過ぎないという考え方もあるが、それならば音声の同時通訳機が進展すれば英語のスピーキング学習は不要になるだろう。しかし、機械では、その人の特徴や雰囲気、訛りも含めた話し方を完璧に再現することはできないはずだ。
社会の問題点や女性の生きづらさを語る
Yumiさんのコメディが新鮮かつオリジナリティにあふれている理由は、社会の問題点や女性の生きづらさをユニークに語りつつ、返す刀で北米における日本人女性への偏見を訴えていることだ。日本のお笑いではあまり扱われない社会派ネタ、スタンドアップコメディの定番である人種ネタ、そして下ネタも真正面から扱っている。
Yumiさんのような人が日本からたくさん出てきて海外で活躍すれば、日本人への理解や認識がどれだけ深まることだろう、と筆者は思う。
だが、それには日本を飛び出す勇気がまず必要だろう。彼女はインタビューで日本に対して、「ほとんど全ての人が同じような考え方をする。コンテナに閉じ込められて窒息しているように感じ始めていた」と明かしている。