社長交代の日立vsソニー、「歴代トップの通信簿」20年分を公開!企業価値の増加率で比較Photo:JIJI

日立製作所がトップ交代を発表した。日立の歴代トップの中で最も企業価値向上に寄与したのは誰だろうか。ライバルのソニーと比較しながら、歴代トップの企業価値向上への寄与度を20年分にわたって公開する。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)

日立がトップ交代を発表
退任する小島氏はデジタルシフトで功績

 2024年12月16日、日立製作所は徳永俊昭副社長が25年4月1日付で社長に昇格する人事を発表した。エンジニア出身の徳永氏は、日立のIT部門のトップだ。

 小島啓二社長は自動車部品を手掛ける日立アステモの株式を売却するなど、「選択と集中」を推し進めてきた。詳細は後述するが、小島氏の在任中に、日立は時価総額を急上昇させている。

 では、過去20年の日立の経営トップの中で最も企業価値向上に寄与したのは誰だろうか。

 次ページでは、日立とは違った形で業容の転換を進めてきたソニーグループと比較しながら、歴代トップの企業価値向上への寄与を20年分にわたって一挙公開する。