元米大統領でノーベル平和賞受賞者のジミー・カーター氏が死去した。100歳だった。ジョージア州のピーナツ農家出身で、大統領在任中は国内外の問題に悩まされた。非営利組織のカーター・センターが29日、「当センターの創設者であり元米大統領のジミー・カーター氏が本日午後、ジョージア州プレーンズで死去した」とX(旧ツイッター)に投稿した。カーター氏は米国の元大統領で最も長寿だった。2023年2月からホスピスケアを受けていた。第39代大統領としての任期中は、停滞する経済と根強いインフレ、党内の対立、議会の機能不全、イランでの米大使館人質事件など多くの問題に直面した。カーター氏の功績の多くは1981年1月の退任後に認められた。現代米国史上最も活動的な元大統領として40年以上にわたり、世界各地の選挙監視、顧みられない病気との闘い、貧困層の生活水準向上、人権擁護などに取り組んだ。これらの活動の多くは、1982年に妻のロザリン・カーター氏と共に設立した人道支援団体カーター・センターを通じて行われた。