金利上昇時代に突入したからといって、全ての銀行が好業績を出せるわけではない。本業利益率、運用総合利回り、預金増加率、金利上昇耐久度を使って、地方銀行の“本業力”を調査。4指標の総合得点を低い順に並べ「本業衰退度」ランキングを作成した。特集『新・銀行サバイバル メガバンク 地銀 信金・信組』の#23では、九州・沖縄編のランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部 永吉泰貴)
4指標で本業衰退度を算出
九州・沖縄の地銀20行をランキング
ダイヤモンド編集部では、「本業利益率」「運用総合利回り」「預金増加率」「金利上昇耐久度」の四つの指標で、地方銀行の「本業力」を測定。各指標を点数化し、100点満点の総合得点を低い順に並べることで「本業衰退度」ワーストランキングを作成した。
ランキング対象とした銀行は、メガバンクを含む大手銀行と地方銀行、第二地方銀行、埼玉りそな銀行、あおぞら銀行の合計103行で、財務データはQUICKの協力を得て、「QUICK Finer Compass」から取得した。
本稿では、九州・沖縄の地銀20行を対象に作成したランキングをお届けする。台湾積体電路製造(TSMC)の熊本進出で増加する資金需要の影響も注目だ。
全国の地銀98行を対象にしたランキングは、本特集#20で公開中だ。こちらも併せてご覧いただきたい(『【地銀98行「本業衰退度」ワーストランキング】3位富山銀行、2位きらやか銀行、1位は?』参照)。
九州・沖縄の地銀20行の中では、福岡県の地銀5行で明暗が分かれる結果となった。果たしてワースト1位となった地銀とは?次ページで公開する。