新・銀行サバイバル メガバンク 地銀 信金・信組#22Photo:PIXTA

金利上昇時代に突入したからといって、全ての銀行が好業績を出せるわけではない。本業利益率、運用総合利回り、預金増加率、金利上昇耐久度を使って、地方銀行の“本業力”を調査。4指標の総合得点を低い順に並べ「本業衰退度」ランキングを作成した。特集『新・銀行サバイバル メガバンク 地銀 信金・信組』の#22では、中部9県に本店を置く20地銀のランキングをお届けする。(ダイヤモンド編集部副編集長 片田江康男)

4指標で本業衰退度を算出
中部9県20地銀をランキング

 ダイヤモンド編集部では、「本業利益率」「運用総合利回り」「預金増加率」「金利上昇耐久度」の四つの指標で、地方銀行の「本業力」を測定。各指標を点数化し、100点満点の総合得点を低い順に並べることで「本業衰退度」ワーストランキングを作成した。

 ランキング対象とした銀行は、メガバンクを含む大手銀行と地銀、第二地方銀行、埼玉りそな銀行、あおぞら銀行の合計103行で、財務データはQUICKの協力を得て、「QUICK Finer Compass」から取得した。

 本稿では中部地方に本店を置く地銀を対象に作成したランキングをお届けする。中部地方のうち、トヨタ自動車やそのサプライヤーが集まる愛知県名古屋市周辺では、資金需要を巡って地銀だけではなく信用金庫・信用組合が入り乱れて激しい競争を繰り広げている。故に貸し出し金利の水準は他の地域と比べて低いといわれ、“名古屋金利”や“三河金利”といった言葉があるほどだ。

 地銀98行を対象にしたランキングは、本特集#20で公開中だ。こちらも併せてご覧いただきたい。(『【地銀98行「本業衰退度」ワーストランキング】3位富山銀行、2位きらやか銀行、1位は?』参照)

 果たして、中部9県20地銀の中でワースト1位となった地銀とは?次ページで早速公開する。