さぁ、いよいよ「朝30秒の正座」
スタートです

 前ページの準備運動で十分に足首と足指が伸びたら、いよいよ「朝30秒の正座」開始です。
 畳や絨毯の上であれば、直接座って行います。フローリングの場合は、足の甲に痛みを感じるかもしれませんので、ヨガマットなどの薄手の敷物の上で行うといいでしょう。座布団やクッションの上では、柔らかすぎて骨盤が正しい位置に収まらず、効果が半減してしまいます。
 

「朝30秒の正座」の正しいやり方

1. 左右のひざ頭をできるだけくっつけて、ひざ立ちになる。
  左右のかかとをくっつける。
  ひざ頭、ふくらはぎ、かかとをなるべくくっつけるようにするとより効果的です。
2. ゆっくりとお尻を下ろしていきます。このとき、かかとが離れやすくなりますので、
  注意してください。お尻のくぼみをかかとにはめ込むイメージで行うとやりやすいでしょう。
  自然と背筋が伸び、美しいS字カーブが描けていることに注目してください。
  この状態で30秒間キープします。
3. 立ち上がるときは、再びひざ立ちになり、片足をたててゆっくりと立ち上がりましょう。
 

 どうしても正座ができない、左右のかかとがつけられないという方の場合、当院ではタオルを使ったやり方やお風呂でのやり方をご紹介しています(*本の中でご紹介しています)。
 「朝30秒の正座」健康法は、痛さを我慢して無理に行うことが目的ではありません。正座の姿勢を通して、体によい刺激を与えること、そして体の状態を知ることが目的なのです。

 次ページでは、「朝30秒の正座」健康法で、繰り返すぎっくり腰を自分の力で治した患者さんの体験談をご紹介いたしましょう。