腰の痛みにとって湿布薬やマッサージは気休め。病院に行っても9割の腰痛は完治しないということをこれまで述べてまいりました。そして私が開発した「朝30秒の正座」がいかに腰痛の方にとっていい効果を生むのかもお伝えしてまいりました。いよいよ今回は、「朝30秒の正座」健康法の正しいやり方のご紹介です。
「朝30秒正座」健康法
まずは準備運動から
では、いよいよ「朝30秒正座」の正しいやりかたをご紹介していきます。
まずは、「正座なんかで腰痛が治るの?」と思っている方に質問です。
いま、もし正座ができる状態なら、ふだんのとおりに一度正座をしてみてください。正座ができない状態なら、ふだん正座をしているときの姿を思い浮かべてみましょう。
左右のかかとの状態はどうなっていますか?
私がおすすめする「朝30秒の正座」健康法のやり方で一番重要なのは、「左右のかかとをつける」ということです。
おそらく、ほとんどの方は左右のかかとをつけて正座をしていないのではないでしょうか。当院にいらっしゃる患者さんの場合でも、まず「正座をしてみてください」というと、ほとんどの方が左右のかかとが離れた正座の姿勢をとられます。だから、「左右のかかとをくっつけて正座をしてみてください」とお伝えすると、途端に「足首が痛いです」「足がつりそうです」とおっしゃいます。特に足首の関節が硬くなっている方は、かかとをくっつける正座がつらいでしょう。
そんな場合は、まず準備運動から始めましょう。もちろん、準備運動をしなくてもすぐに左右のかかとをつけて正座ができるという方は、いきなりはじめてもかまいませんが、今日は足首が硬いな、足の指がつるなという日は、この準備運動をしてから行うことをおすすめします。
1. ひざ立ちになり、左右のかかとをくっつけたまま足の指を立てる。
2. 次にゆっくりとかかとの上にお尻を下ろしていきます。
このとき、骨盤底筋がかかとの上にくるようにしてください。
その状態でゆっくり足首と足指に体重を乗せていきます。
足首と足指が十分に伸びたら、次ページの正座に進みましょう。