キャリアや人生に関して悩むことってありますよね?話題の書籍『奇跡が起きる 毎朝1分日記』の著者、三宅裕之氏は、「未来を描きたい方にお勧めの、誰でもできる簡単な方法があります」と言います。本記事では、毎朝たった1分の行動で奇跡を起こす方法についてまとめられた『奇跡が起きる 毎朝1分日記』より、本文の一部を抜粋・再編集してお届けします。
成功する人たちの「未来を描く力」
成功する人たちは、常に「未来を描く力」を持っています。ただ夢を見るだけでなく、具体的で鮮明な未来像を頭に描き、それを目標にして行動を起こしていきます。
この能力こそが、彼らを成功へと導く原動力です。
毎朝1分でできる「未来を描く」驚きの方法
今回ご紹介するのは、たった1分でできる「未来を描く」方法。7年後の自分をイメージし、目の前に広がる可能性を無限に引き出す、この驚くべき方法を実践すれば、あなたの未来も劇的に変わるでしょう。
お手元にノートを用意してください。この連載で何度かお伝えしてきていますが、お勧めは、日記用のノートを準備すること。そして、朝の時間にここでご紹介する方法に取り組んでいただくことです。
デジタルでなく手書きで書くことで情報量が増え、文字を書く行為そのものが気持ちをポジティブにし、潜在意識を活性化する効果があります。また、脳が最も活性化している朝に書くことで、前向きかつ高い集中力で取り組むことができます。毎朝1分の日記でできる内容をお伝えします。
未来をイメージする最初のステップ
最初にするのは、目標とする未来の自分の姿をイメージすることです。未来といっても幅がありますが、今回想像してほしいのは「7年後の自分」です。「自分は10年後を書きたい」と思われる方は10年後でもかまいませんが、私のこれまでの経験上、「7年後」が遠すぎず、近すぎず、ちょうどいいと感じるケースが多いので、本書では「7年後」で進めていきます。7年後、あなたは何歳になっているでしょうか。
実現可能性や方法を考えない理由
最も重要なのは、「本当になれるのか?」という実現可能性や、「どうやってそうなるのか?」という「HOW」を一切考えないこと。先にこの2つを考えると、「私には無理だ」と感じ、目標そのものを引き下げてしまう人が多いからです。これら2つは「考えなくていい」のではなく、「考えてはいけない」と強く意識してください。
たとえるなら、あなたの目の前に神様や魔法使いやネコ型ロボットが現れて、「このドアをくぐれば、あなたが望むとおりの未来に行けます」と言われたらどんな未来に行きたいか、どんなすごい自分になりたいかを想像します。
当然ながら、その未来は現在の延長線上にはないはずです。現状の外側にある未来。そして、「2倍ではなく、10倍の夢を描く」というイメージを持っていただくのがわかりやすいと思います。たとえば収入なら年収500万円を1000万円にするのではなく、5000万円に。数で表せない未来でも、「転職して管理職になる」にとどまらず、「自分の会社を立ち上げ、上場する」。「自分の本を1冊出す」ではなく「10万部を売るベストセラー作家になる」といった具合でしょうか。定量的に「10倍」という意味ではなく、どーんと飛躍した夢を持ってください、という意味合いです。
もちろん、100倍、1000倍の未来を描いてもかまわないのですが、あまりにも目標が遠くなりすぎると、後にその未来を目指すとき、逆に頑張れなくなる可能性があります。たとえば50代の方が今から「マイクロソフトを上回る規模の会社を作る」という未来を描いてしまうと、人生の残された時間と成し遂げなければならないことのバランスに絶望する事態にもなりかねません。
ものすごく大きな夢、野心的な未来を描くことが何より重要ですが、一方で「2倍でも100倍でもなく、10倍」を意識する、ということです。