もっとポジティブに物事を考えたいと思っていても、思わずネガティブな思考で考えてしまうことってありますよね。。話題の書籍『奇跡が起きる 毎朝1分日記』の著者、三宅裕之氏は、「そんな経験をお持ちのかたにお勧めの、朝のちょっとした行動があります」と言います。本記事では、毎朝たった1分の行動で奇跡を起こす方法についてまとめられた『奇跡が起きる 毎朝1分日記』より、本文の一部を抜粋・再編集してお届けします。

「頭の回転が速い人」が悩んだときでも必ずやっている1つの方法Photo: Adobe Stock

ネガティブな思考を頭から追い出すにはどうすればいいのか

 ネガティブな思考を頭から追い出すのは、多くの人にとって至難の業。そこでお伝えするのが、「書くことで現状を変える方法」です。

 お手元にメモかノートを用意してください。この連載で何度かお伝えしてきていますが、お勧めは、日記用のノートを準備すること。そして、朝の時間にここでご紹介する方法に取り組んでいただくことです。

 デジタルでなく手書きで書くことで情報量が増え、文字を書く行為そのものが気持ちをポジティブにし、潜在意識を活性化する効果があります。また、脳が最も活性化している朝に書くことで、前向きかつ高い集中力で取り組むことができます。毎朝1分の日記でできる内容をお伝えします。

ネガティブな要素をあえて書き出してしまう

 今回ご紹介するのは、仕事や日常生活におけるネガティブな要素をあえて書き出し、それを解消したり、あるいは人生の中で大きな問題ではないことに気づいたりすることで、ポジティブな毎日を手に入れる手法です。

 まず、「悩み」や「うまくいっていないこと」などのネガティブな内容を箇条書きで書き出します。1分間、そのことに集中してください。

 いくつ、という決まりはなく、1分で書けるだけ。1分では書き足りない、という人も多いと思いますので、「もっと書きたい」と感じたら、翌日以降も1分ずつ、書きたいという気持ちがなくなるまで続けてください。

「あー、むかつく」といった感情を一緒に書き込んでも問題ありません。最初は、「部長のバーカ!」も「会社くそったれ」もありです。

〈ネガティブの例〉
・杉本課長、なんだあの発言! エラそうで超腹立つ
・最近マジ金ない、このままだとやばいかも
・このまま今の会社にいていいんだろうか?
・寝不足で朝がつらい。仕事も集中できてない
・ヨシオ、最近全然連絡ないけどどういうこと?
・せっかく副業を始めたけど時間が取れてない
・実家の母が最近体調悪そうで気になる
・なんだかわかんないけど最近イライラする
・運動不足で最近太ってきた、横腹やばい

ネガティブな思考をポジティブな思考に変える簡単な方法

「書く」という作業はそれだけで、ネガティブな思考をポジティブに変えてくれる効果を持っています。悩みを書き留める夫婦は、書き留めない夫婦よりも幸福感が高まるというアメリカの実験結果あります。紙に書くことで自分の悩みや感情と距離を取って客観視できるという効果もあります。

 悩みを書き出すだけでも、あなたの心のネガティブさはかなり改善されるはずです。

 誰かに見せるわけでも、会議でプレゼンするわけでもないので、あなたが書きやすいように。書き終えたら、その数を数えてみてください。いくつありましたか?

書き出したネガティブの3倍、ポジティブなことを書く

 続いては、書き出したネガティブの3倍、自分自身と自分の周囲に対して感謝していること、自分が満足していること、うまくいっていることなど、ポジティブな要素を書き出していきます

 ネガティブの3倍の数を書き出すので、毎朝1分ずつ、3日間をかけて書いてください。1分を超えて一気に書いてもかまいません。

 急にポジティブと言われても……と戸惑う必要はありません。普段は意識していない大切なことにも目を向けてください。それらはすべて、ポジティブな要素です。